結婚までの私たちの道のり

仕事と結婚

仕事と結婚

By on 2014年4月7日

未婚女性の半数以上が結婚後は主婦になりたいのだという。私もそのひとりである。その理由は仕事と家庭の両立が難しいことだ。
仕事はフルタイムだ。朝8時に出勤し、夕方6時までだ。勤務時間は5時までだが、超過するのは当たり前で、通勤時間もかかる。正直、今の家庭生活が充実しているとは言い難い。自炊など休日しかできず、作り置きがなくなれば外食だ。時間が無いのである。
もし、この状態で結婚したなら家庭は成り立たないだろう。男性は胃袋をつかまれて愛情を感じるものだ。洗濯、掃除は良いとして、料理が一番の問題である。
母は仕事をしながら私を育てた。同じ仕事をしている。小さい頃は職場での配慮もあったのか、家でご飯を作ってくれていた。毎日ではないが、脱帽である。私が成長するに伴い、母はあまり家事をしなくなった。冷凍食品が食卓に並ぶことも多かった。そんなふうに育ったのか、家庭料理へのあこがれは強い方だ思う。

私は主婦にしてくれる男性を見つけた。1年以上前のことだ。彼は主婦になってもいいし仕事を続けてもいい、したいことをしてくれればいいと言う。私を尊重してくれる、これ以上ありがたいことはない。
付き合って4か月後、私はこの男性と結婚することに決めた。きっかけは、猫をかってくれたことだ。普通ならば考え直させるところだが、勢いのある人である。猫が家にきて、生活に活気が生まれた。なによりも、自分の好きなことに賛成してくれることが嬉しいのだ。さらに、金銭感覚も似ており、同じ理系なので会話が弾む。

二人で話し合って、私は主婦になることに決めた。
結婚するにあたり、両親を説得する必要がある。
父は私の自由にさせるだろう。
一番ハードルが高いのは母だ。母は「女性も仕事を持ち、男性に頼らずとも生きていくこと」を美徳としているからだ。自分の娘が職を捨てるなど、簡単に賛成するはずがない。
さらに、自分でも大学を出て、大学院まで行かせてもらったのに、職を捨てたいとは理にかなっていないことは十分わかっている。学費のことを考慮すれば無駄だったということになる。
私たちは作戦会議を開き、母をどう攻め落とすか検討した。
まずは、父と母を別々に落とすことにした。父は好きにするように言ったが、放任ではなく、愛情がこもっていると感じた。
母は反対した。世の中何があるか分からないから、自分の生活費は自分で稼がなくてはならないというのだ。もっともな意見である。不景気、派遣、非正規という言葉は聞きたくなくとも聞こえてくる。心配になるのも無理はない。
私は母に充実した家庭生活をではなかったと言った。母は反面教師だったのね、と少し納得したようだった。

父母、私、彼で食事をした。彼の職業はSEだ。今後需要はさらに高まるだろう。母は大事な娘を託す人として大丈夫と判断したようである。賢く人当たりのよい面にも魅力を感じたのかもしれない。

私は結婚したら主婦になることができた。3月いっぱいで退職だ。4月からは夫を支えながら生きていきたい。
ここまでお金をかけて大事にそだてられたのに、ということはわかっている。でも、両親の前では言わない。

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