結婚までの私たちの道のり

本当に好きな人が誰か自分で気づいた瞬間の切なさ

本当に好きな人が誰か自分で気づいた瞬間の切なさ

By on 2014年11月6日

学生時代の恋愛話です。私には高校の頃から3年付き合っていた彼氏がいました。
同時にその頃よく集まっていた仲間が中学の時の同級生。食事に行ったりドライブに行ったり、4、5人で楽しく遊んでいました。
その中で一番仲良しだったのがM君。何を話しても気が合うし、お互いの言っていることも理解できる。
二人共両親が脱サラしていて親が苦労しているのを見てきたので、その話をしながら涙したこともありました。私は彼をずっと親友と思っていました。
一方、3年付き合っている彼は1年浪人しているのでまだ大学1年。私は短大なのでその時は就活中。
就職先も決まり喜んでいましたが、なんとなく彼とはぎこちなくなってきました。
とてもいい人なんだけどちょっと価値観が違う。浪人していい大学に入ったからかプライドが高い感じ。
私が内定を取った会社は上場企業でしたが、内定の知らせをした時もあまり喜んでいる感じではなかった。おそらく嫉妬したのだと思います。
そんな彼と少しずつ距離を置く中で、M君達とはますます仲良く遊ぶようになってきました。
ある日の夜、M君から電話があって「英語の参考書貸してくれない?」というので、M君のマンション近くのコンビニで待ち合わせました。
そのまま話しながら歩き、公園のベンチに座ると「俺、大学辞めようと思って」といきなりいうのです。M君は浪人していないので大学2年です。
「え?どうして急に」というと「オヤジの会社が経営難でさ、俺が後を継いで社長になれば、新たに借り入れができるんだよ」と・・・。
「でも、せっかく頑張って入った大学は?」
「大学の授業料も高いし、オヤジにそこまで払わせてるのも嫌だし、大した大学じゃないからいいところ就職できないだろうし。だから辞めちゃうよ」
もう目の前は真っ白でした。
そして「オヤジの後を継いだらもう今までみたいに遊べないけどさ、まあたまには連絡するよ」そう言われたとき、涙がポロポロ出てしまいました。
あ、私はこの人が好きだったんだ、と気づいた瞬間でした。
その後、付き合っていた彼氏とは別れ、M君とはたまに連絡は交わしたものの今までのようには会えなくなり、私は就職して忙しくなりました。
それから20年近く経ち、関東大震災が起こったとき、ふと彼のことが気になってメールしました。
メールアドレスは変わっておらず、返事が来ました。
「来週2店舗目が開店するから、見に来いよ」って。お父さんの後を継いで成功し、結婚もして幸せそうでした。
よかった。私も2人の可愛い娘のお母さんだよ、と知らせました。